探偵が引き受けない調査依頼について詳しくご紹介します。
【監修者情報】
株式会社 ミッケ・代表兼調査員
西澤 香佳調査員 > 中学の頃変質者に首を絞められた経験から警察官を志すも探偵業を選び、100人以上の組織の中、最前線で7年以上紅一点として活躍...
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この記事に書かれていること
- 探偵が引き受けない依頼
- ストーカー規制法とは?
- 殺人事件に発展した事例
目次
人探しを探偵が引き受けない依頼内容
探偵が引き受けない依頼内容は、ストーカー規制法に抵触する可能性のある依頼(第三者調査依頼)です。
ストーカー規制法とは、平成11年に起きたストーカーによる殺人事件をきっかけに定められた法律で、つきまといや尾行まどを規制する法律です。
人探しの依頼のなかには、片想いの女性の住所を調べてほしいなどストーカー行為を助長させてしまいかねない依頼もあります。
そういったものは探偵としても厳しく審査しており、ストーカー行為に抵触するものは引き受けないことになっています。
探偵が受けない依頼事例
- 推しの地下アイドルの自宅を調べてほしい
- 風俗嬢を探してほしい
- マッチングアプリで知り合った女性を探してほしい
- 借金して逃げている人を探してほしい(※1)
- 知り合いを探してほしい
上記のような依頼については基本的に探偵は引き受けないことになっています。
※1 借金(債権)の取り立てについては弁護士経由で依頼がある場合は調査を受けられます。
ストーカー規制法とは
正式には「ストーカー行為等の規制に関する法律」です。
ストーカー規制法は、ストーカー行為を規制し、被害者を保護するための法律です。ストーカーとは、他人を付け狙ったり、しつこく付きまとったりする行為を指します。
規制の内容
- ストーカー行為の禁止: この法律では、他人を付け狙ったり、しつこくメッセージや電話を送ったりする行為が禁止されています。
- 接近禁止命令: 被害者は、警察や裁判所に申し立てて、ストーカーからの接近を禁止する命令を得ることができます。これに違反すると罰せられます。
- 逮捕と罰金: ストーカー行為を繰り返す人は、警察に逮捕されることがあり、法廷で罰金を課されることがあります。
- 被害者保護: ストーカー被害者は、警察や裁判所に助けを求めることができます。彼らは被害者の安全を最優先に考え、適切な措置を講じます
つきまといを繰り返すストーカーに警告を与えたり、逮捕したりすることで被害者を守るための法律です。
探偵が人探し調査を実施したことで、ストーカー行為を幇助(手助け)したり、助長したりする懸念があるため探偵は依頼を受けないのです。
同意の確認が取れれば調査可能な場合もあり
探偵が人探しを行う際には、依頼内容を詳細に精査し、法的な問題がないかを慎重に判断します。
法的に問題がない場合には、実際の調査を開始しますが、その場合、探したい相手が見つかった場合に、依頼者が探していることを相手に伝えて良いか同意を得ることが前提となります。
調査結果を提供する前には、対象者の同意を必ず確認し、プライバシー保護と法的責任を重視しています。
【過去事例】探偵調査から殺人事件に発展した事例
探偵が調査をしてある女性の住所を調べて依頼主に教えた結果、依頼主が女性を殺害してしまった事件。
2012年 逗子ストーカー殺人事件です。
詳細はwikipediaに記されていますので参考にしてみてください。
参考
監修者コメント
中学の頃変質者に首を絞められた経験から警察官を志すも探偵業を選び、100人以上の組織の中、最前線で7年以上紅一点として活躍...
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相談者の相談内容の信ぴょう性を確認するためにも、相談者の身元確認や対象者との関係性がわかるもののエビデンスの提示を求めてくる探偵社が多いです。
それだけ探偵社側も慎重になる調査であり、慎重になっている探偵社ほどしっかりとした探偵社であるという見定めにもなるかと思います。